広田湾海中熟成プロジェクト - 海中熟成酒とは -
海中での熟成は酒蔵熟成よりも10倍の速度とも言われており、全国的にもまだまだ数量が少ないことから、なかなか味わえない希少性の高いお酒は海に沈めることでお酒が香りも味もまろやかになると言われています。
新しいお酒は新しければ新しいほど、アルコールと水が不均等に混じり合って刺激臭が強く、味もとがっていると言われます。何を美味しいと感じるのは個々人の好みですが、海中熟成酒は波によってアルコール分子が水の分子の隙間に入り込み、水に包まれた状態になるために香りも味もまろやかになると言われています。
我々が日本酒(酔仙酒造:奇跡の一本松)の海中熟成酒を分析したところ
・海中熟成を行うことで酸味が緩和されることでまろやかさが増す
・海中熟成の期間が長くなると濃醇(飲みやすさの減少=ボディ感の強化+うま味増加)になる。
ということがわかり、海中熟成により味の変化があることが検証されています。
海中熟成による味の変化の要因について、科学的な研究は行われておらず、まだまだ神秘の部分が多いのが現状です。